睡眠中の消費カロリー計算ツール【睡眠時代謝量の計算】
ヒトは睡眠中にもカロリーを消費しています。このページでは身長、体重等から睡眠中の消費カロリー「睡眠時代謝量」を自動で計算します。
目次
- 01 睡眠中の消費カロリーとは
- 02 睡眠中の消費カロリー(睡眠時代謝量)の計算
- 03 睡眠中は何にカロリーを消費している?
- 04 睡眠の段階と消費カロリーの変化
- 05 睡眠時代謝量の目安
睡眠中のカロリー(睡眠時代謝量)計算機
上のツールで睡眠時の代謝率が計算できます。基礎代謝の計算には体脂肪率をあらかじめ組み込んでおり、可能な限り正確な睡眠時代謝量を計算することに努めています。
睡眠中の消費カロリー(睡眠時代謝量)とは
ヒトの睡眠時間は7時間程度が適切とされており、人生の30%は寝ていることになります。この寝ているあいだにも、体はカロリーを消費しています。
睡眠時に消費するカロリーは睡眠時代謝量とよばれています。
睡眠時代謝量はどれくらい?
睡眠中には日中と比較すると、基礎代謝量が低下します。結果として、日中の基礎代謝量と比較すると、睡眠時の消費カロリー量は平均的におよそ15%程度減少します。
具体的な睡眠時代謝量は体格や、性別、体調などによって個人差がありますが、およそ200~400kcal前後になります。
睡眠中の消費カロリー(睡眠時代謝量)の計算
体型や、年齢によって睡眠時代謝は変わります。また睡眠時は活動量が極めて低いため、日中人が起きているときに比べて睡眠時の代謝量は極めて低くなります。
これを踏まえて、睡眠時代謝量の推定には次の様な式を用います。
睡眠時代謝量=(基礎代謝量/24)× 睡眠時間 × 睡眠時代謝係数
睡眠時代謝量の計算には、基礎代謝を利用します。上の計算ツールでは、基礎代謝の計算が組み込まれていますが、この基礎代謝計算に体脂肪率計算を使うことで、可能な限り正確な睡眠時代謝量を出すように工夫をしています。
睡眠時には何にカロリーを消費している??
睡眠中にも生命や身体の機能をするために一晩中カロリーを消費し続けていますが、具体的に睡眠時代謝量には次のようなものが含まれています。
- 呼吸
- 拍動
- 体温維持
- 脳神経の管理
- 睡眠前の食事の消化
- 細胞の再生・修復
上の活動の多くは一部を除き、睡眠時に特有の物ではなく、日中にも行われています。正し睡眠中は、細胞の再生や修復をより効率的におこなうために、体温、脈拍、呼吸が下がります。
睡眠時代謝はそもそも基礎代謝の一部なので、より深く理解するためには基礎代謝をある程度知る必要があります。
睡眠の段階と消費カロリーの変化
睡眠には2つのステージと、5つの段階があります。睡眠中の消費カロリーは一定ではなく、睡眠の段階に応じて変化します。
消費カロリーが増大するのは、レム睡眠のステージです。レム睡眠は比較的浅い段階の睡眠で、脳の活動は日中とほぼ変わりません。脳は意外なほどに消費カロリーが大きく、基礎代謝の20%(約200~300kcal程度)ほどのカロリーを消費します。心拍数もノンレム睡眠時と比較すると多くなります。
一方で、深い睡眠の状態にあるときは脳も休止状態に入り、体温、心拍、呼吸なども最小限に低下して消費カロリーも大きく低下します。
睡眠時代謝量の目安一覧
睡眠時代謝量の目安一覧になります。女性は身長160cm50kg、男性は170cm60kgを例にしています。
睡眠時間 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
3時間 | 126kcal | 156 |
4時間 | 168kcal | 208 |
5時間 | 210kcal | 260 |
6時間 | 252kcal | 312 |
7時間 | 294kcal | 364 |
8時間 | 336kcal | 416 |
9時間 | 378kcal | 468 |
10時間 | 420kcal | 520 |
11時間 | 462kcal | 572 |
12時間 | 504kcal | 624 |
睡眠時代謝量は睡眠の時間に比例します。睡眠が短ければ短い程消費量は少なくなり、反対に睡眠が長ければ、約600kcal程消費するケースもあります。
理想的な睡眠時間は7~9時間と言われているので、睡眠時代謝は約200kcal~400kcal程度であることが分かります。
参考:「睡眠障害とインスリン抵抗性および肥満の発症」