安静時代謝量の計算機【何それ?何キロカロリー?に答えます】
安静時代謝量の計算機です。安静時代謝は基礎代謝と混同しやすいのですが、別物です。このページを読めば安静時代謝とは何なのか、そして自身の安静時代謝は何kcalなのかが分かります。
安静時代謝量の計算機
上の計算ツールに身長、体重等を入力してください。あなたの安静時代謝量を計算します。
目次
- 01 安静時代謝量とは
- 02 安静時代謝量と基礎代謝の違い
- 03 安静時代謝の計算方法
- 04 安静時代謝の測定方法
- 05 非安静時代謝量とは
安静時代謝量とは
安静時代謝量は人が起きている状態で安静にしていても消費するカロリーのことです。英語ではREE(resting energy expenditure)と表記されます。
安静時代謝量には、次の物が含まれます。
- 基礎代謝量
- 特異動的作用(食事誘発熱産生)
- 体温調整の加算量
このように安静時代謝量は①基礎代謝、②特異動的作用(食事誘発熱産生)、③体温調整の加算量の3つを含んでいます。
安静時代謝量と基礎代謝の違い
安静時代謝は、基礎代謝の1.2倍に相当します。
しばしば、安静時代謝は基礎代謝と似たような扱いを受けていますが、両者は全く別物です。
安静時代謝量はあらゆる場合において、基礎代謝量より大きくなります。基礎代謝は安静時代謝の一部なので、当然のことですよね。
安静時代謝には、前述のように食後にエネルギーが代謝量が高まる特異動的作用(食事誘発熱産生)などが含まれる分、基礎代謝よりも常に大きな消費カロリーを取るのですが、その差が20%程度になります。
ただし食事誘発熱産生は、食事量や食事の栄養素によって消費エネルギー量が異なってくるので、食事の内容も安静時代謝量に一定の影響を与えます。
安静時代謝の計算方法
安静時代謝の計算方法は次のようになります。
- ①「基礎代謝量+食事誘発熱産生+体温調整の加算量=安静時代謝量」
- ②「基礎代謝量×1.2=安静時代謝量」
体温調整の消費量は把握しづらい為、簡易に計算する場合は②の計算式になります。
①も②もどちらの場合も、基礎代謝量が計算に含まれますが基礎代謝量はハリスベネディクト方式日本版かカニンガム式を使用すると、誤差の少ない数値が得られます。
安静時代謝の測定方法
安静時代謝量は直接、3~4時間程度の絶食の後測定されます。必ずしも横になる必要はなく、快適な体勢で測定します。
基礎代謝量が、12時間程度の絶食後に仰臥位(横になる姿勢)で測定するという厳格なルールがあったのに比べると、安静時代謝は比較的緩い条件下での測定です。
非安静時代謝量とは
安静時代謝についてある程度理解していただけたと思いますが、反対に安静にしていないときの代謝量を表すものとして非安静時代謝があります。
非安静時代謝(NREE)には、非活動性熱産生(NEAT)と活動性熱産生の2つが含まれます。
安静時代謝と非安静時代謝を合算すると、1日の総消費カロリー(TDEE)になります。