非活動性熱産生(NEAT)の計算機【運動以外の消費カロリー】
ポイント:非運動活動熱発生(NEAT)は、スポーツのような運動を除いて、日常生活のさまざまな活動で消費するエネルギーのことです。
目次
- 01 非活動性熱産生(NEAT)とは
- 02 計算方法
- 03 性別・世代別の非活動性熱産生
- 04 非活動性熱産生とダイエット
非運動活動熱発生(NEAT)計算ツール
上のツールに身長、体重を入力すると、非運動活動熱発生(NEAT)を計算できます。運動を除いた、1日の活動の消費カロリーを把握しましょう。
非活動性熱産生(NEAT)とは
非活動性熱産生(NEAT)は運動以外の、日常生活の様々な活動で消費するカロリーの事です。
歩くこと、料理、掃除、仕事、通勤など、多岐にわたる日常生活の活動に費やされるエネルギーです。
非活動性熱産生の略語NEATは、正確には「non-exercise activity thermogenesis」です。直訳すると、エクササイズ(運動)以外の活動熱産生、です。
例えばウオーキングをしたり、走ったり、テニスや水泳をしたりして生じた非活動性熱産生(NEAT)に含まれないカロリー消費は、活動性熱産生(EAT)と呼ばれます。
非活動性熱産生(NEAT)の計算
国際スポーツ栄養学会誌によると、非活動性熱産生は1日の総消費カロリーのおよそ15%です。
全く運動しない人は非活動性熱産生の割合が高くなり、運動をする人ほど割合が低くなります。
これは非活動性熱産生(NEAT)は活動性熱産生(EAT)と、1日の総消費カロリーから食事誘発熱産生と基礎代謝を引いた残りの、約30%を分け合っているからです。運動をする人は活動性熱産生の比率が高くなるので、自動的に非活動性熱産生の比率は低くなります。
1日の非活動性熱産生は何kcal?
非活動性熱産生で、具体的に1日にどの程度のカロリーを消費しているのでしょうか?
10~20代の女性の、平均的な非活動性熱産生は約260kcal程度になります。1日の推定エネルギー量約1750kcaから算出。
それぞれの世代と、性別ごとの非活動性熱産生の例は次の通りです。
世代 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
18~29歳 | 約260kcal | 約345kcal |
30~49歳 | 約256kcal | 約338kcal |
50~69歳 | 約248kcal | 約308kcal |
非活動性熱産生とダイエット
非活動性熱産生の低さが、肥満に関連することが分かっています。
ある実験では、肥満の人と痩せた人の動きを10日間計測したところ、肥満の人の方が1日平均2時間長く座った姿勢でいることが分かりました。適度なNEATを確保することは健康な体重の維持につながります。
激しい運動をすると、活動性熱産生(EAT)が非活動性熱産生(NEAT)を大きく上回ることがあります。ただ長期的な視点で見た場合、NEATのほうがEATより遥かに大きいことが分かっています。
次に分かりやすい例を挙げてみましょう。
- 10代~20代の女性の非活動性熱産生=約260kcal
- 6.5㎞ランニング(50分)=約260kcal
10代~20代の女性の非活動性熱産生は約260kcalですが、260kcalをエクササイズで消費するとなると、時速6.4kmで50分走らないといけません。これだけの強度の運動を毎日続けるのは、正直なかなか難しいものです。
しかしNEATは特に意識しなくても毎日消費カロリーが発生します。NEATには家事や育児、職場での軽作業が含まれるので、効率的に増加させることで、体重の維持に活用できる可能性があります。