イソフラボン1日の摂取量計算機[過剰摂取の目安]
イソフラボン1日の上限量計算機
目次
- 01 イソフラボンについて
- 02 1日の摂取の上限量
- 03 過剰摂取になる量は
- 03 食品に含まれるイソフラボン量一覧
イソフラボンについて
イソフラボンは大豆に含まれ、豆乳などの食品で非常に身近な栄養素ですが、大豆以外では以下の様な身近な食品にも含まれています。
- イソフラボンを含む食品
-
- ピーナッツ
- もやし
- さやいんげん
- ひよこ豆
イソフラボンのゲニステイン等は働きが女性ホルモンのエストロゲンに似ていることから植物エストロゲンとも呼ばれます。その効果として次のようなものがあります。
- イソフラボンの効果
-
- 骨粗鬆症の予防
- 更年期障害の軽減
- コレステロール抑制
- 肌の新陳代謝
- 乳房等皮下脂肪の発達
イソフラボンを含む食品を見ているとイソフラボンアグリコンという表記があります。
- “>イソフラボンアグリコンとは
-
上限量の単位として、アグリコン換算という表示があります。
イソフラボンには「配糖体」と「アグリコン」という2つの形があります。
糖を含む「配糖体」の形で摂取すると、人体に消化吸収される過程で、腸内細菌等により糖が切り離され「アグリコン」の形で腸管から吸収されます。
大豆の発酵食品など元からアグリコンの形のものもあります。
アグリコン1㎎は配糖体では1.6mgになります。
現在イソフラボンの量表記はアグリコンに統一されているため、計算ツールでも単位はイソフラボンのアグリコン換算値を使用しています。
イソフラボン1日の上限量
イソフラボンは適量の摂取においては健康的な食品であるものの、エストロゲンの作用を有することから、食品安全委員会が1日の上限量を設定しています。
イソフラボンは成人で70~75mg/日という上限があります。
しかし妊婦や15歳未満の小児、乳幼児は摂取の上限量は成人より少なくなります。具体的な数値は是非冒頭の計算ツールで確認してください。
更年期にイソフラボンがよいという情報を見かけますが、食品安全委員会は特に更年期にイソフラボンの摂取を付加するべきという判断はしていません。
摂取方法ごとの上限量
イソフラボンの上限量は、2つの摂取方法を個別に分けて考えます。
- ・1.食品として摂取する上限
- ・2.特定保健用食品・サプリメント等で摂取する上限
摂取方法ごとに個別の上限量が設定されています。1日の上限量はこの「1.食品として摂取する上限と2.特定保健用食品・サプリメント等で摂取する上限」の2つの合計量になります。
例として、成人女性の場合の上限量は以下の様になります。
- ・1日のイソフラボン上限=75mg
- ・食品として摂取する上限=45mg
- ・特定保健用食品・サプリメント等で摂取する上限=30mg
過剰摂取になる量は
体に害が出る過剰摂取量はどの程度なのか、1つの事例が示されています。
イタリアでの研究によると、閉経後の女性が大豆イソフラボンのサプリメントを1日150mg/5年間にわたり摂取し続けたところ、子宮内膜増殖症の異常が発生する結果が得られた、との事です。
ちなみに、イタリアでは1日に80mgという上限が設定されています。他の欧州の国家では、フランスで1日に体重1キロにつき1mg(アグリコン換算)。
知らずに上限量を超えてイソフラボンを過剰摂取してしまった、という人もいるかもしれません。
厚生労働省は上のイタリアでの研究と、実際の日本人の摂取量を踏まえ、現時点における安全な摂取目安という形で上限量を設定しています。したがって、1度摂りすぎてしまったからといってただちに害が出るわけではありませんが、長期的な過剰摂取は避け、厚生労働省の定める上限量/日を守るようにしましょう。
参考:食品安全委員会「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」
各食品に含まれるイソフラボンの量一覧表
各食品に含まれるイソフラボンの量の目安は下記の様になります。
食品名 | イソフラボンの量 |
---|---|
豆乳100ml | 20mg |
豆腐1丁 | 80mg |
納豆1パック(45g) | 35mg |
豆乳ヨーグルト100g | 9mg |
例えば納豆を1パックと豆乳をコップ1杯、豆乳ヨーグルト100gを食べると約74mgのイソフラボン摂取になります。