HDLとLDL比率を診断ツール[コレステロールLH比で脂質異常症チェック]
HDLとLDLコレステロールの比率はLH比とも呼ばれ、脂質異常における判断の1つの指標になっています。このページではあなたのコレステロールのLH比を自動計算して正常範囲かどうか診断します。
LH比率値計算機
目次
- 01 コレステロール値について
- 02 LH比(LDLとHDLの比率)とは?
コレステロール値について
血液検査をするとコレステロールの値として次のような項目が上がってきます。
- HDLコレステロール(善玉コレステロール)
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
- 中性脂肪
3つを足して総コレステロールとなります。総コレステロールが200以上になると、心筋梗塞や動脈硬化のリスクが高くなります。またLDLコレステロールとHDLコレステロールの正常範囲は次の通りです。
- LDLコレステロールの正常範囲
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70~140mg/dl
- HDLコレステロールの正常範囲
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女性40~90mg/dl、男性40~80mg/dl
次にLDLコレステロールとHDLコレステロールの比率であるLH比について注目していきます。
LH比(LDLとHDLの比率)とは?
以前は総コレステロールが200以上になると脂質異常症が疑われてきましたが、現在はよりコレステロールの比率を重要視するようになっています。ここで見るべき数値がLDLコレステロールと、HDLコレステロールの比率であるLH比です。
- LH比
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LDLコレステロールとHDLコレステロールとの比率をLH比と言います。LH比=LDLコレステロール値÷HDLコレステロールの数値で計算することができまます。
このLH比に関しては次の様な正常範囲があります。
- 1.5以下:望ましい状態
- 2.0以上:コレステロールが蓄積
- 2.5以上:血栓の可能性あり
例を考えてみましょう。たとえばLDL(悪玉)値139mg/dlでHDL(善玉)値40mg/dlの数値が出たとします。この場合それぞれはHDL、LDLそれぞれは正常範囲に収まっていますが、LH比は3.47になり血管内は血栓ができ動脈硬化の危険性が高まっている状態になります。
一方反対に、LDLが120でHDLが90の場合、合算すると200を超えていますがLH比は1.3で健康な血管の状態になります。
総コレステロール値、あるいはLDLの値かHDLの値のどちらか単独だけを見るのではなく、LH比を見ることで脂質異常の判断に役立てることが出来ます。冒頭のツールでは各数値をいれると、LH比が正常範囲内かどうか確かめることが出来ます。
その他のコレステロール比
LH比以外にも心臓病のリスクを判断するために使われるコレステロールの比率がいくつかあります。
- 中性脂肪/HDL比
中性脂肪/HDL比は中性脂肪値÷HDL値で計算します。LH比同様に動脈硬化や心臓疾患ののリスクを判断するために使用される事があります。
- 総コレステロール/HDL比
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総コレステロール/HDL比は総コレステロール値÷HDL値で計算します。健康状態の簡単な把握に活用する事があります。この総コレステロール比は理想が3.5で、5未満が正常の範囲です。