糖質制限は危険。その理由を解説します。
定番の糖質制限ダイエットすが、結果を出す人がいる一方で色々と問題が多いダイエット方法でもあります。今回はその危険性や問題点を中心に解説しながら、糖質制限ダイエットのカラクリを解き明かしていきます。
この記事を読めば糖質制限ダイエットのデメリットをしっかり分かります。
目次
- 01 糖質制限の概要
- 02 糖質制限の危険性
- 03 糖質制限のカラクリ
糖質制限の概要
説明不要かもしれませんが、糖質を制限するダイエット方法です。ロカボ(ローカーボン:カーボンは炭水化物の意味)とも呼ばれもていることからも明らかなように、炭水化物を制限します。
炭水化物が糖質とよばれるのは体内でブドウ糖に変化して吸収されるからです。
炭水化物の他にも糖質には、フルーツなどが含まれます。従ってパンやお米だけではなく、フルーツも制限することになります。
確かにこの方法で結果が出て痩せる人も居ます。それはこの方法がその人の栄養状態とマッチした結果です。しかし決して効率がいい方法ではない上に、幾つかの危険性があるダイエット方法です。
糖質制限の危険性
この方法の問題はキリがないのですが、代表的なモノをいくつか挙げてみましょう。
PFCバランスが著しく偏る。
健康的な食事バランスとして、PFCバランスという概念があります。P(たんぱく質)、F(脂質)、C(炭水化物)のバランスの事です。別エントリでもPFCバランスの詳細は解説しますが、この3つの栄養素は人間にとって必須の3大栄養素です。そしてこの中で糖質(炭水化物)の必要量は全体の食事の50%~60%と言われています。
糖質を0にすると必然的にタンパク質、脂質の割合が上昇し、PFCバランスが完全に崩れます。仮に脂質が増えてしまったら、生活習慣病や肥満の原因になります。
不健康。老け見えも。
糖質(炭水化物)は筋肉や脳のエネルギーになります。特に脳の唯一のエネルギー源は糖質です。人が1日に必要な糖質は130g/520kcalと言われており、その大半は脳で消費されます。糖質制限をすると、ぼーっとしたり頭が痛くなったるするのはこの為です。
更に糖質が不足すると、エネルギーを筋肉から作り出そうとして筋肉量が落ち代謝も低下してしまいます。糖質制限ダイエットで老けて見えることがある1つの原因は、筋肉量の低下によるものです。当然代謝が低下するので、痩せにくい体になってしまいます。
そもそも炭水化物を取りすぎている人ばかりではない。
元々取りすぎてもいない栄養素を制限しても意味がありません。もちろん逆に糖質を取りすぎている人もいます。問題なのは、その正反対の両者が同じ方法でダイエットをするという大きな矛盾です。
特定の栄養素に絞ったダイエットをするのであれば、その人それぞれの食生活を調べた上で、過剰摂取している栄養素をバランスよく制限するべきです。全員揃って同じ糖質を制限するというのは、あまりにいい加減で大雑把な方法です。
糖質制限のカラクリ
ここまでマイナス点を挙げました。それでも糖質制限は流行っていますし、実際にそれで痩せたという人は居ます。そこで流行する理由と、痩せる人が居る理由の2つ、カラクリを明らかにします。
- Q.何故成功する人がいるの?
- A.人間が1日に摂取しているカロリーのうち、一番占有率が高いのが糖質(炭水化物)です。その最大シェアの栄養素を制限することになるので、人によっては1日の摂取カロリー総量が減ります。その結果、痩せる事に成功する人も多く居ます。
糖質制限はカロリーの最大シェアである糖質を制限した結果、総摂取カロリーが減り、成功する人もいます。直接的な効果ではなく、あくまで副次的な効果として、痩せる人が出てきてるわけです。
最後に糖質制限は悪いことだけなのかというと、勿論メリットもあります。例えばアミノ酸と糖質を同時に加熱することで生じるAGEなどの老化の原因となる物質の制限にもつながります。このように糖質を調整する事はアンチエイジングに貢献する側面もあります。バランスよく糖質を調整することが重要です。