日焼け止め効果と時間を計算&解説【SPFは時間、PAは効果を表します】
「日焼け止めに関する説明はどれも分かりにくい」というあなたに、どこよりも分かりやすく端的に解説します。日焼け止め選びに重要なのは2つのポイント。
- ①日焼け止め効果の持続時間
- ②紫外線の防止効果
次の計算ツールを使ってこの重要ポイント2つを計算する事が出来ます。
日焼け止めの時間&効果計算機
上の計算ツールに日焼け止めのSPF値とPA値を入力してください。日焼け止めの持続時間と効果の強さを計算して表示します。
まず最初に結論から。日焼け止めの選び方は次の通りです。
- SPFは外出時間以上の持続時間の商品
- PAは最大(PA++++)の商品
理由は次項から解説します。
SPFとPAって何?
SPFとPAについてごちゃごちゃと細かいことをのべる前に、大前提を端的に説明します。
- SPF:日焼け止め効果の持続時間
- PA:日焼け止め効果の強度
要するに、SPFは時間を表し、PAは強度を表します。つまりSPFとPAは全く別の物差しとお考え下さい。
UVAとかUVBの前にまずこの事を理解していないと、日焼け止め選びはカオスになりますのでよく覚えて下さい。次の項目からそれぞれを詳しく解説していきます。
SPFて何?
SPFはUVBに対する日焼け止め効果の持続時間を表す指数です。
すべての日差しではなく、UVBに対する日焼け止め効果の持続時間のみを表します。
UVBは紫外線B波のことで、肌に赤みや炎症を起こし、シミやそばかすの原因になります。
SPFが表すのはこのUVBに対する効果の持続時間のみです。時間のみで防止の効果のレベルを表しているのではありません。なんとも中途半端な話ですが。特徴のまとめは下の通りです。
- SPFの特徴
-
- ・UVBに対する日焼け止め効果の持続時間を表す
- ・日焼け防止効果の強度を表しているわけではない
- ・UVAに対する持続時間を表しているわけではない
日焼け止め効果の時間/持続時間
SPFの持続時間は次のように計算することが出来ます。
「SPF1=約20分の日焼け止め効果」
市販商品の持続時間は次のようになります。
SPF | 日焼け止め効果の持続時間 |
---|---|
SPF10 | 3時間20分 |
SPF20 | 6時間40分 |
SPF30 | 10時間 |
SPF40 | 13時間20分 |
SPF50 | 16時間40分 |
SPF50+ | 16時間40分以上 |
日照時間以上に日焼け止めしても仕方ないので、SPFは外出時間以上に高すぎる必要はありません。昼間が最も長い日でも太陽が出ているのは、14時間程度です。もし2日間顔を洗わないなら高SPFをおススメします。
PAとは?
PAはUVAに対する日焼け止め効果の強度を表します。UVAは肌が黒くなる日焼けを引き起こします。
PAはすべての日差しに対する防止効果を表すのではなく、このUVAに対する効果のみを表します。
- PAの特徴
-
- ・UVAに対する日焼け止め効果の強度を表す
- ・日焼け防止効果の持続時間を表しているわけではない
- ・UVBに対する効果を表しているわけではない
日焼け防止効果
PAは「PA+、PA++」という風に「+」の数で効果を表します。PAの効果は非常に曖昧な表現になりますが、次の通りです。
PA | 日焼け止め効果の程度 |
---|---|
PA+ | UVA防止効果がある |
PA++ | UVA防止効果がかなりある |
PA+++ | UVA防止効果が非常にある |
PA++++ | UVA防止効果が極めて高い |
「かなり」とか「非常に」とか曖昧過ぎる表現で心苦しい限りですが、これが一般的なPAの効果の評価表現です。
中止するべきこととして、PAはあくまでUVBに対する効果の強度を表すだけで、効果の持続時間は分かりません。これもまた中途半端な話ですが。
まとめ
このようにSPFとPAはあらゆる効果を示す指数ではありません。それぞれから分かるのは「①UVBに対する持続時間」と「②UVAに対する防止効果」だけです。この2つから判断して、SPFは外出時間をカバー出来れば十分。PAは少しでも高いものでしっかりとUVAを防止、という選び方になります。